出会いは春のことでした。
学生生活2年目。
2年目ともなると、慣れてしまうもので。
私はというと、おまけに高校時代にはなかったような自己主張の強さが際立ってきて、
講義をすっぽりサボっていたのです。
講義は「大猫のショー」というような内容で、
この犬種は足が短いほど美しいとか、この猫は耳がカールしているほど良いとか。
遺伝子を近縁のもの同士でかけ合わせて、
ヒトにとって「良い」「可愛い」とされる更に小型な犬種に改良する、そんな話。
ひねくれものの私は、ただの人間のエゴでしかないのでは。という、考えに至り、
講義を抜け出し(一番前の席にいつも座ってるクセに)、
食堂の外のテラスでのんびりしていました。
絵が好きだったので、スケッチブックに空想の絵を描きながら。
そしたら、右前方から歩いてくる男性。
メガネで背が高い。
あれ?こんな人いたっけ。
当時の私は、馬術部を辞めたばかりで。
学生になって1年間だけ所属していた部活なのですが、もの凄くハードで辞めてしまったのです。
そんな矢先に出会いました。
毎日、授業と部活で、まともに校舎内の人を見る機会のない日々を送っていた私です。
こんな人いるんだという衝撃でした、私にとっては。
ばっちり目も合いましたし。
..サボっているからか…(現に、校内をフラついているのは私くらい笑)
それから数日後、彼は私の教室に教えに来たのです。
ちょうど2年生の4月で、新しい講義も始まって。
一番前の席で目線を送ってしまい、ばっちり気付かれてる感。
キレイな二重の瞳で、なんだか見透かされているような感じ。
授業は話し方が単調で、眠くなるけど、私は好き。
真面目さが伝わってくる授業。
そんな始まりの4月は私も部活がなくなって、何か始めたくなり、音楽バンドを組むことに。
なんともぶっ飛んでいます。
音楽なんてやったこともないのに(中学・高校は帰宅部…汗)。
それで、ドラムスティックを持っていたのですが、
可愛いカゴバッグからスティックがピョーンと飛び出てて。
彼と初めて出会った場所辺りで、そんな状況でまたばったり会いました。
私は音楽バンドに行く途中で、彼は休憩で外に出てきていたみたい。
その時、会話したのですが、その会話のキャッチボールが上手で。
話す方にも聞く方にも、上手にまわるんですよね、彼。
んまー、この頃には惚れていましたね…。
ぶっ飛んだ私の音楽バンドの話も聞いてくれたし、
彼がどんな研究をしてるのかも話してくれたし。
なんだかその会話の「間」が心地良くって。
夏頃にベトナムかヨーロッパに行くという実習が2年生ではあって。
その引率をするんだよ、なんて話にもなったのかな。
彼はベトナムの引率みたいで。
私がどっちに行くか迷ってるみたいなことを言ったら、
「来てほしいなぁ」みたいなことを言われて。
いや、あざとすぎません?
好きになりかけてたらイチコロコロリですよね?
ということで?、ベトナムに行くことに。

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