【バードストライク③】残された相方のハト♂(オス)について

 5分ぐらいその静止の状が続いたでしょうか。

 私は、彼らを邪魔するものがないか見守りたいけど、
仕事があるから戻らないと…となり、歩き始めました。
お別れしてるから、市役所さんがゆっくり死骸の撤去に来てくれるのは良かったのかもしれない。

 その場を離れる際に、振り向きざまに、1枚写真を撮ろうと思いました。
この瞬間を、と思いましたが、もう近づけなかった。。

悲しみに暮れている姿を遠くから撮るので精一杯でした。

その横を通り過ぎた人間のお母さん・娘ちゃん親子は
なんら変わりない日常を過ごしているようで。
ハトには気にも留めずに。

私はこの30分ぐらいの間にあった衝撃から、とぼとぼと、職場に戻るしかなかったです。

 仕事が終わって、この時から3時間後ぐらいに再び立ち寄ってみたら、
ハトの死骸も脱糞したフンも、なくなっていました。
相方もその場にはいませんでした。

 家で母にコトの経緯を話した時に、
「相方のハトを誘導して、その死んだハトのところに案内した」と言ったら、
「また余計なことして..」と言われました。

「また」というのは、市役所に電話したことに対して、と、
相方のハトに伝えたことの二つに対してです。

確かに。
事なかれ主義だと、何もしないかもしれない。

 でも、死んだまま放置というわけには。
なので、市役所に電話したことは間違っていないと思います。
(生物系の大学を出た身としては)

 だけど、相方のハトにお知らせしたのは、どうだったのだろうか…。

あんな悲しい思いをさせるぐらいなら、死骸を見つけられず、
オレに愛想つかして、遠くに行ってしまったのかなぁ…ぐらいで、
いつか忘れてしまう、という方が良かったのかな。。

ずっと答えは分かりません。
人間とは違うから…。

でも、悲しみという感情を考えたなら、どこかで死んでしまったのかな。。よりも、
自分で死を確認できる方が、死を、別れを、受け入れられるのかな..人間と同じで。

あの寄り添う姿を見て、そんなことばかりがよぎり、私も自然と涙があふれる夜でした。

バードストライクを引き起こすキッカケが人間だからこそ、
泣けてくる、というのもあります。

人間中心のこの世界に、順応できる遺伝子だけが残っていくのかなぁ、なんて。
当人の動物や、植物たちはそんなこと何も考えていないのでしょうが。


 あれから一週間は経つでしょうか。
気になって、ちょこちょこ立ち寄ってみています。

 ちょっと小さめサイズのメスのキジバトは見かけました。
その子にアピールしているオスを1羽見かけましたが、
メスが素っ気ない態度だったからか、すぐどこかへ飛んで行ってしまいました。

このオスが例の相方だったのだろうか。。

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